自信がなく、やる前からあきらめてしまいます。苫米地式コーチング-Efficacious Life-

A5 自信がなく、何かやりたいと思っても、やる前からあきらめてしまいます。


ご自身のセルフトーク(自分に向けて四六時中かけている言葉、思考)に注意してみてください。どんなものがありますか? ポジティブですか? ネガティブですか? それは誰かに言われていたものでしょうか? 何がきっかけで、それらのセルフトークは生まれたのでしょうか? 

 これまで繰り返してきたセルフトークが、「これまでのあなた」を作り上げてきました。それらは驚くほど強力に、あなたの行動や思考に制限をかけています。

 沢山傷ついてきたあなたが、明るい未来を信じるのが怖いのはわかります。何度もそうやって挫けてきたんだ、そう言いたい気持ちもよく知っています。私にとって、非常になじみのあった考え方だからです。ただし、これだけは言えます。マインドを変えれば、人生は変えられるのです。これ以上傷つかないように、常に前もって用意してきた、いくつもの言い訳、逃げ道──それらを投げ捨てるチャンスが、あなたにもやってきたのです。

 まずは本当に望むものや環境、関係性を真剣に考え、自分に対する質問を変えてみましょう。「やってもどうせ……」「これをしないと……」から、「いまこれをやったら、どんないいことがあるかな?」「これを始めたら、どんな自分になるかな?」と問いかけてみましょう。感じ方が変わってきませんか? 

 その質問に慣れたら、セルフトークを好きなように入れ替えてみましょう。思い切りポジティブに、自分でもびっくりするほど理想的に。どんなに立派すぎてもいいのです。ワクワクした気持ちがでてきたら、しめたものです。と同時に、不安な気持ちが頭をもたげてきたとしても、それは当然のことです。何も案じることはありません。不安は肯定的なサインであり、あなたの無意識が変化を始めた証なのです。不安を当たり前のものとして受け入れ、アファメーション(*)を行えば、理想のイメージと感情がどんどん強化されて、自ずと自信がついてきます。

 新しいセルフトークは、「新しいあなた」を作ります。
 とてもシンプルな法則です。


*アファメーション 主語を一人称(「私は」)とし、望ましい自分の姿を、現在進行形で肯定的に宣言すること。

「私はゴールを達成することができる。そういう心を持っている。何が起きても日々ゴールに近づきつづける」
「私は高いエフィカシーを維持している。誰が何をいっても私のエフィカシーは上がりつづける」
「私はいつも、ごく自然にベストな選択をしている。その結果、現在の私は完璧にベストな状態にいるので、毎日がどんどん楽しくなっている」
『バイリンガルは二重人格』(苫米地英人著・フォレスト出版刊)より抜粋