A9 ゆかりさんの考える、「生きる悦び」とはどんなものですか?
よく、「あの辛いことがあったから、いまがある」なんてことを聞きますが、そんなのはきれい事だと思っていました。それほど大変じゃないから、そう簡単に言えるんだ。毎晩悪夢にうなされてみなさいよ、PTSDや鬱に苦しんで、地の底に埋められたような毎日を送ってみなさいよ、と。しかしいまでは、あのような日々があったから、それから解放されるという、この圧倒的な喜びを味わえるんだと思えるのです。自分でも信じられないような変わりようですが。
そう考えると、死にたくなるほど辛いことも、飛び上がりたくなるほど嬉しいことも、どちらも生きる悦びにつながっています。というよりも、どちらも生きる悦びなのです。
いまの私は、嬉しいことがあっても、悲しいことがあっても、「映画のヒロインみたい、こんな体験、貴重だわ」と思えます。過去を思い出しても、素晴らしい経験を得られたんだ、と自信を持てます。大きな喜び、悲しみ、恐怖、感動を味わえる、それは生きているからであって、死んでしまったらわかりません。生きていることの特権を、思い切り楽しむのが人生の醍醐味です。いま、つらくて仕方がない人は、そんなことは到底思えないでしょう。でも必ず、安心した、リラックスした状態で、そう思える日がくるはずです。そう思える「新しい自分」になれるよう、コーチとして徹底的にサポートさせていただけたらと思います。